多頭飼いのススメとはじめ方

猫の飼い主さんは、犬の飼い主さんと比較して、統計的にも多頭で飼うケースが多いです。

こちらにアンケート集計結果がありました。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000034556.html

この数字をみると、犬の飼い主さんは19%が多頭飼いなのに対して、猫の飼い主さんは35%が多頭飼いという結果になってます。

可愛いからもう1匹という心理は犬も猫も同じだと思うので、飼いやすさとか、飼育費用の負担が犬より軽いとかが関係しているのでしょうか。

多頭飼いのメリット

それぞれの可愛さが倍増するのは言うまでもないです。猫同士で仲良くしてくれているところを見ると、さらにメロメロになってしまいます。

そんなところではなく、猫目線でメリットを挙げてみたいと思います。

猫同士のコミュニケーションが図れる

やはり1番は、猫同士でコミュニケーションとってくれるので、手がかからなくなるところですね。

単独飼いの場合は、遊んで欲しいときや甘えたいときは、すべて飼い主さんに向かっていきます。
最初に飼ったロイくんがまだ独りだった頃、私が家にいる時は、家中どこにいても、ほぼベッタリついて歩いてくるようなストーカー猫でした。

そらがお家に来て遊び相手が増えると、不思議とベッタリ度が和らぎました。

一番楽になると感じる時期は、子猫〜若猫の時です。

この時期は、元気旺盛なので、飛んだり走ったり、バタバタ遊び回ります。遊び足りない時は、お布団に粗相して抗議されるくらいでした。

こんな時、猫同士でおもちゃで遊んでくれたり、プロレスしたり、追いかけっこしたりしてくれると、飼い主さんの手が掛からずに済みます。お留守番など寂しい時も、一緒にいてくれます。

譲渡会でお子様連れのお母さんとお話しした時、兄弟姉妹で遊んでくれていると、手がかからなくでラクですよね?というと、共感してもらえます(笑)

また、子猫を先住さんのいるお家やペアでの譲渡を条件とするケースがありますが、それは猫同士のコミュニケーションがないと、トラブルを抱える可能性がある性格であることを考慮しているのです。

飼育の負担は2倍にならない

トイレや日々のご飯など、お世話の手間もそうですが、飼育費用も単純に2倍にはならないです。

経験上、手間も費用(医療費を除く)も、ざくっと1.5倍という感覚です。

猫は嗜好性が高いので、フードを急に食べなくなっても、他のコが食べてくれるから無駄にならずにすみます。こんなところで、フードロスに繋がってるのですね。

猫同士の相性

多頭で迎える場合、一番心配なのが猫同士の相性です。

猫もそれぞれに個性があるので、相性が合うかどうかは、トライアルしてみないとわからないというのが結論ですが、要は落ち着くまでの時間がどれくらいかかるかなんですよね。

私がお世話になっている猫ボラの大先輩曰く、猫が仲良くなるまでに時間がかかると人が耐えられなくなって、諦めてしまうことの方が多いのだそうです。

なので、後々多頭飼いになる可能性がある場合は、最初から兄弟姉妹で迎えてあげる、または保護施設内で仲良くなっているペアを迎える方が、圧倒的にラクです。

とはいえ、いきなり多頭というのも勇気がいりますよね。

新しい猫を迎える時

先住猫さんがいる場合、絶対守らなければいけないルールが一つあります。

それは、すべてのケースにおいて、先住猫さんが優先ということです。
ついつい新入り猫さんを構ってしまうと、そのコに飼い主さんを取られたと嫉妬して、新入り猫さんをいじめてしまうことがあるからです。
まずは、猫同士のご挨拶が済むまでは、そっと馴れさせてあげましょう。

新入り猫さんはケージで隔離

新入り猫さんを迎える時は、かならずケージを用意してください。

これは2つの意味があります。
①新入り猫さんが、新しい環境になれるまでに安心できる自分のテリトリーを確保してあげる
②先住猫さんに、新入り猫さんの匂いや気配などに慣れてもらう

先住猫さんの性格や新入り猫さんの人馴れ度によって、ケージにいれておく期間は変わってくるので、この見極めが大事です。
この場合は、先住猫さんの警戒度を注意深くみてあげてください。
警戒心が強い猫さんは、部屋を分けても気配を察して、その方向をじーーっと見ていたり、聞き耳をたてて落ち着かない状態になります。これも時間が経てば、解消されてきます。

気配に慣れてきたら、まず最初の儀式は、顔見せしてからのケージ越しの鼻チューですね。
最初はシャーっと、警戒して威嚇するかもしれませんが、そのうち慣れてくると鼻チューでご挨拶になります。

次は、お尻の匂いチェックです。
これはお互いがお互いの匂いを嗅いでも、相手に怒られない状態になれば、OKです。お尻の匂いをかがせることは、相手を許容している合図だそうです。

とはいえ、ここですぐにフリーにしてケージから出してしまうと、ふとした瞬間に威嚇することが続くことがあり、落ち着くまでに時間がかかってしまいます。
なので、新入り猫さんをフリーにしたときの行動範囲や時間をコントロールしながら、先住猫さんのストレスにかからないようにしてあげましょう。

私の失敗談

最初のケース:ロイくんとそらの引き合わせ

ロイくんが3才のとき、3ヶ月弱のそらを実家から迎えてきました。

この頃は、猫飼育の知識も今に比べたら全然薄かったので、ケージもなく、いきなり部屋の中で引き合わせました。なんとこれが、全く苦労することもなく、すぐに仲良くなってくれたのです。

さらに2回目のルナを迎えた時も同様に、そらがスムーズに受け入れてくれたのでした。
こうなると、子猫を迎える時は、そんなに苦労しないんだと思っちゃいますよね。

今思えば、とてもラッキーなことでした(笑)

3回目のケース:チョコとルナ

過去2回の結果がよかったため、3回目のチョコの時も子猫だから大丈夫だろうと鷹をくくってましたが、これが大変でした。

元気な子猫のチョコにストレスを感じてしまったのだと思いますが、ルナが10日くらい経った頃に食事をせず排泄もしない状態になってしまったのです。ルナは糖尿病を抱えていたので、体調の変化はとても負担になってしまうので、病院で数日様子をみてもらうことになりました。

それまでの様子は、お互いの匂いチェックはするのですが、どうしても受け入れられずシャーと威嚇する状態。
そのうち、ルナとチョコだけでなく、そらに対してもシャーと威嚇したり、ついには勢いで私にまで威嚇、シャーシャー祭りになってしまってたのです。

今思えば、そうなる前にしばらくチョコをケージに入れておけば、ルナのストレスは軽くて済んだことでしょう。知らないということは罪ですね。

まとめ

引き合わせ方が肝心。いきなり鉢合わせにならないようすること。
そして、とにかく先住猫さん最優先!!

相性がなかなか合わない時は、先住猫さんにストレスをかけないように距離を保ってあげつつ、時間をかけて慣れせてあげることが大事です!

猫は距離感をキープするのがとても得意です。相性がイマイチの場合、仲良く一緒に遊んだり寝てくれたりはできないですが、お互いの存在は認めてくれます。

今日の一枚:ルナとそら

女の子はグルーミング好き?

やっぱり多頭なら、仲良くしてくれているところを見るのは嬉しいですよね。
グルーミングされて気持ちよくしているところを見ると私も混ざりたくなります。

なんとなく、女の子からグルーミングしてあげることが多いような気がするのですが、どうでしょう?たまたまかな?

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